それでも愛してる
「君はこないだの事故の被害者だよね?」

彼女は驚いた表情でこちらを見た
霊を脅かす男って…

彼女はスーと消えだした

「待って!!お願いだから消えないで!!」

彼女はもうほとんど見えないが完全には消えてはいない

大声出してしまった分、周りの人にクスクス笑われているのに気付いたが、あえてそれを無視する

〔ほらぁ…話し掛けたらダメだってば…〕
と彼女はほとんど見えないまま答えた

よし!!一歩前進したかな?
と、心の中でガッツポーズした
< 32 / 90 >

この作品をシェア

pagetop