茜空


「美晴ー、麦茶飲むー?」
カラン、と氷がカップの中で動く。

「いらない。」
雑誌に目を落としたまま答えると、
ちょっとがっかりしたような美波の声が聞こえる。
「そっか....。」

しょうがないじゃん。
今はカルピスが飲みたい気分なんだから。




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