傍に…

「俺からでいい？」

「はいっ！！」

ちょっと声がどもってしまった。

「あのさぁ、俺さぁ、家族２人なんだ。」

「…へっ！？」

「双子の弟がいる。母と父は育児放棄するんだ。でも、二人で頑張ってきた。一緒に泣いたりもした。
それから叔母さんに引き取られた。
僕はこんな性格だけど、弟は僕と逆の性格。
趣味も似てた。だから女の子の趣味も…
好きな女の子は全部譲ってきた。
でも、優ちゃんだけは守りたい！
譲りたくない！
俺、優ちゃんの事好きみたい！！」