アイカレ-17.2-
「…。」

お母さんは無言で私の部屋を出た。


バタバタバタ


ガチャ


私の部屋をあける音がする。



「はい、温度計。」




…熱なんて…あるわけないじゃない。



「…熱はないと思うんだけど…。
 心臓が痛いの。」



「そんなことで休んでんじゃ
 ないわよっ。
 お母さんなんて高校生で学校
 一回も休んだことないのよ!!」


…今のお母さんに歯向かう気にもなれない。


「…何か直ったし、学校行くね。」



私は疲れた声を出しながらも学校に
行く準備をした。




「…はぁ〜。」



学校に行く途中私はため息しか出なかった。





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