アイカレ-17.2-
「……」



『……』

もう、私達の間には良い空気は流れない。



悪い空気だけが流れてしまう。



「…ねぇ、藍。
 さっきの御免はさ?
 どういう意味の御免なの?」




-藍って呼んだことに後悔した。



『…そ、の。…』



藍は言葉に詰まる。





「只単に…誤っただけ?」




藍の言い分なんて一言も聞かない私。


『…』




「誤ったら済むの?
 誤ったら私達は元に戻るの?
 誤ったら藍は女遊びやめるの!?」


興奮気味な私は凄い声が大きくなっていく。




「…違うでしょ!?
 誤っても…何も変わらないでしょ!?
 ねぇ、お願いだから。
 私達はこの間終わったの…。
 だから、もう電話しないで。
 会いに来ないで…お願いだから。」




半分、泣きそうだった。




< 33 / 79 >

この作品をシェア

pagetop