アイカレ-17.2-
「本当なのっ、信じて。」





そんな分けない。




そんな分けない。




「そんな訳ないじゃんっ。」




-まるで、自分に言い聞かせてる
ように。




凄い大きな声だったと思う。



少しだけ周りから痛い視線が
背中にあったってたから。



「本当…なの。何で、今更こんな
 噂…流れる、んだ、ろぉ。」




俯いてた私はバッと顔を上げた。






「…-何で、梓が泣くの?」





梓の頬には沢山の涙の粒があった。










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