アイカレ-17.2-
「あたしよ。」



私の心を読み取ったように言った
彼女。


ヤバい…。



この子…超可愛いのに…超怖い。





「…ねぇ、東宮さん。」




「は、ははい?」




緊張して、噛んでしまった。





「…この学校、伝説の恋って
 あるの知ってる?」




-あぁ、入学したとき、梓はしゃいで
言ってたっけ。


『この学校には、伝説の恋ってのが
 あってね!?旧校舎の中に書いてある 
 ミッションをクリアして告白すると
 実るんだって♪ 実際にそのだけで
 去年、7組もカップル誕生したんだよ♪
 あたしも願っちゃおうかな♪』


「…知ってるよ。」


梓があんなに言ってたんだもん。




いやでも耳に入る。





「…なら、最低だね。」
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