アイカレ-17.2-
『梓ちゃんの好きな人はね…
 藍君なんだよ。』



はっきり言った、あの子。





『え…?』



私はその子が言ったことに手が止まる。







『入学したときから願ってた。
 松原君と付き合えますようにって。
 でも…親友のアンタが付き合ったのよ。

 あんたが、梓ちゃんをグタグタに
 傷つけたよの。』




何も言えなかった。



いや、私の場合は何も言っちゃ
いけない立場なんだ。






『もう、梓ちゃんはあんたの事
 親友って思ってないんじゃない?』






ごめん、梓。






私は自分の恋ばかり優先して。
何も梓の事考えてなかった。



親友なのに気づいてあげられなかった。



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