アイカレ-17.2-
「で、話なんだけど。」


リビングに入り、ソファーに座って
すぐに話を持ちかけた。



「…梓の好きな人って。
 藍だったの?」





遠回りで言うとはぐらかされそうで。

私はまっすぐに言った。




ガタッ



凄い音が家中に響く。




「…何で…知ってるの?」



梓は持っていたリモコンを落としたのだ。





-“何で知ってるの?”-



嘘だと、違うと言ってほしかった。





「…そうだったんだ。」

余裕奈言葉を出したけど。




心底はとても…痛かった。




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