アイカレ-17.2-
トン…トン…


階段を下りるらしき音がする。




「あれ?梓、一人じゃなかったの?」



それと同時に梓の顔色が青ざめる。




「…。」


梓は無言で立ち上がり、リビングの
ドアへと向かった。





「梓?今すごい音したけど
 大丈夫?」



リビングとは違う部屋から聞こえてくる
声。





その声は。









-紛れも無く。






藍の声だった。

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