アイカレ-17.2-
梓は吃驚[びっくり]しながらも
素直に退く。



やれるかな…。



右手と左手を絡まさせ、しゃがんだ。



そして、両腕を藍の胸に当て
すごい力で押した。




ドッン



「殺す…気な…の?」


梓は震えた声で私に聞いた。




「そんなわけないでしょ。
 応急処置よ。
 そんなこと良いからうつ伏せに
 するの手伝って!!」




梓が焦っているのは気づいたけど
今、そんなこと言ってる場合じゃない。





「一、二の、三!!」



藍をうつ伏せにさせたら、
梓はヘタリとした。




「今の…何?」




「保体の先生が言ってた応急 
 処置。」

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