アイカレ-17.2-
しばらくしたら、救急車が来て。



梓はパニックになっていたから、
救急隊員から聞かれた事は私が
変わりに答えた。



「ご家族か、彼女など…
 の方は付き添いをお願い
 したいのですが…」


と救急隊員は申し訳なさそう
な顔で言った。



梓は、ずっとボーっと立っていて。



隊員さんが言ったことにも耳を
傾けていないだろう。




…。



「私…が乗ります。」





嫌だった。



目が覚めたとき、私が一番目に
視界に入るのが。




だけど、梓は放心状態。




藍の家の人だって、海外だし。



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