last love
「んじゃ俺行くわ。まったねーん」
「あ、待って!」
あたしに背中を向けた景介をあたしは呼び止めた。
それに応えてくるりとあたしの方を向いて「なんだー?」と言う景介。
「ありがと、ね」
「?なにが?」
「‥助けてくれて」
「あー‥、んまあ俺が助けなくても、玲衣なら平気だっただろうけどな(笑)」
「なにそれ、ちょー失礼」
「はは(笑)やっぱお前おもしれーや」
景介は手を振って「また明日な」と言って去って行った。
あたしはドキドキする変な気持ちを押さえて家に帰った。
変な気持ちは家に帰ってもなおらなくて
取り敢えず、
寝た。