last love
「言っとくけど、俺だってモテるんだぜ?景介よりー♪」
景介の横のベンチに乗って立った大地がヘッと笑って言う。
あーむかつくこいつ(笑)
キーンコーンカーンコーン…
「あ、終業式もお終わっただろーね」
あたしが言うと
「だなー。終わるの早えよな。これから通知表もらわないといけねーし」
佑輝がガハハと笑って言った。
通知表かー
内申やばいだろーな(笑)
そう思ってた時だった。
「…あなたたちっ…」
ガチャッと音を立てたドアが開き、榊原が屋上に入ってきた。
みんな あ(^o^;
という顔をして榊原を見ながら呆然としていた。
「始業式も終業式も出てなかった人たちみんな揃ってるわね…」
はぁ…とため息をついた榊原。
「特にそこの2人っ!」
榊原は両手の人差し指を立ててあたしと景介を指した。
「始業式も終業式も出ない、授業中は2人して寝てるし、服装も乱れ、遅刻魔、髪の毛いじってるし、たまに授業サボる割には成績普通だし、あなたたちあたし昨日、職員室来てって言ったわよね?」
榊原が…
あの榊原が…
あの榊原がっ
こんなに喋るとは思わなくてみんな変わらず呆然。