last love





「充貴、ちょっと話、いいか?」






景介が充貴を手招きして言う。






「?別にいいけど、プリ落書き…」


「玲衣やっといて!」


「あたし?いいけど何の話すんの?」


「男同士の話!盗み聞きすんなよー」


「しないもん!」






あたしはそう言って、麻希ちゃんとプリを落書きする小さいスペースに入った。







「ねぇ、玲衣って呼んでもいい?」


「ん?ぜんぜんいいよー」


「あたしのことも、麻希って呼んで☆」


「わかった。麻希、ね!」





そんな仲良くなった頃に、

落書きする画面にプリが写った。






う、うわ …






画面に映る充貴と麻希。






麻希は満面の笑顔が可愛く写ってる。


けど…


充貴、ぜんぜん笑ってない。






…なんで?


付き合ってるんだよね…?






充貴の作り笑いが目立ってる。






大丈夫、かな…。










< 93 / 114 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop