last love
あたしと麻希の落書きが丁度終わった頃に、景介と充貴は戻ってきた。
「玲衣、わりぃ。面倒いことさせちまって…」
あの生意気充貴が申し訳なさそうに言うから
こっちまで申し訳なくなってくる。
「別に。気にしなくていーよ」
「…さんきゅ」
「んじゃ、玲衣、帰っぞ」
「は?まだプリ撮ってな…」
「充貴と麻貴ちゃん、邪魔して悪かった!んじゃまたな~」
あたしはズルズル景介に引きずられ、
自転車置き場に来た。