離れないで


最低だとわかってた。


自分が最低だとわかってた。


でも一人になりたくなかった。


夜中になって
恭平は帰ろうとしてた。


でもあたしは引き止めた。


「帰らないで…」


そう言うと恭平は
ただ黙ってまたあたしを
抱きしめて眠った。



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