離れないで



そして、その日はきた。


いつものように恭平は
あたしの体を触り出す。


いつもの流れで
あたしはただ恭平に
身を任せるだけ



「璃都…
俺もう我慢できない…」


恭平は呟いた。


「…いいよ。」



「でも怖いんだろ?」

「ううん。もう怖くない」



あたしは嘘をついた。


そうしないと恭平が
離れていきそうだったから。



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