離れないで
うちにやってきたのは
宮之本恭平(ミヤノモトキョウヘイ)
「いきなりごめんな」
そう言って家にやってきた。
「ううん。てか
今まで何やってたの?」
「先輩んちで飲んでた」
そう話す恭平は
なんだかいつもと違った。
初めてあたしの家に
来たからなのかもしれないけど
ずっとキョロキョロしてた。
「どうした…」
「あのさっ…」
2人の言葉が重なる。
一瞬の沈黙…
そして2人とも
笑い出した。
そして恭平は言った。
「あのさ、俺と
付き合ってくれない…?」