離れないで


その週の土曜日は久しぶりに
何の予定もなかった。


週末ずっと忙しかったあたしは
家でのんびりしていた。



すると突然
恭平から電話がかかってきた。


「もしもし?」

『今、家?』

「うん」

『一人?』

「うん」

『行ってもいい?』

「いいよ」



電話はきれた。


ついにフラれるんだ…

やっとフラれるんだ…


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