離れないで


唯一彼氏ができたと話した男子


ケイって呼んでる。


「…もしもし」

鼻声のままあたしは
電話に出た。

『璃都!大丈夫か?』

「うーん…」

『大丈夫なわけないよな。
恵理香がお前んちに
行ってるらしいから
恵理香に全部話せよ。

俺じゃ力になれねぇけど』

「ありがとう」


そう言って電話を切った。


ケイは入学してすぐ
仲良くなった。


見た目はかなり
ヤンキーだけど

すごくいい人



ちゃんと彼女いるくせに
みんなに優しいから
よくケンカするって言ってた。

ケイの大丈夫か?って言葉で
また泣いてる自分がいた。



< 40 / 50 >

この作品をシェア

pagetop