☆恋愛さらだ☆
「あのっ…、泊めてもらってすみません。」

「いや、全然いいんだけどさ。」



部屋の片づけも終わり、のんびりしていた俺達。


ふと、今の俺の状態に、自分でもびっくりした。



女なんて、今までどうでもよかったのに。

この人をみた時は、なぜか気持ちよりも体が動いてた。



彼女の横顔を見ながら、不思議な気分に浸る俺。




「…な、なぁ、俺は何にもしないから、ただの優しいオジサンって思って接して?」


「は、はい…」



微かに、彼女が笑ったような気がした。



さっき会ったばかりだけど、何も彼女のことはなにも知らないけど、ただなんとなく、彼女から俺に恐怖感を抱いてほしくなかった。




「今日は、もう寝ようか。」




風呂にも入らず、飯も食わずに、俺たちは眠りに落ちた。




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