☆恋愛さらだ☆




―――……………‥‥‥‥




「…あ、あのっ‥」


「ん、ん…?」


「…時間、平気ですか…。」


「え。うっわ!やべ!!!」





花菜の声で目覚めた朝。


俺は布団のそばにある時計をみた。



…あ、あれ?

5?


…短い針が5…?



起きたばかりで、頭が回らない。



「あのっ…、いま5時なんですけど…。起こして、大丈夫でしたか?」



申し訳なさそうに、うつむく花菜。



「昨日、お風呂入ってなかったみたいだったので、時間必要だと思いまして…。」


「…ありがとな。花菜ちゃん、俺のスウエットでいいかな?」



ニッコリ笑ってから、俺はタンスを開けた。


引っ越した時に買った、真新しいスウエット。


花菜は遠慮しながらも、嬉しそうにスウエットを受けとった。



「…い、いいんですか?」


「どうせ、誰も着ないからさ。あ、花菜ちゃん先にいいよ。」


「ありがとう…ございます。」




< 28 / 36 >

この作品をシェア

pagetop