☆恋愛さらだ☆
―――……………‥‥‥‥
「…あ、あのっ‥」
「ん、ん…?」
「…時間、平気ですか…。」
「え。うっわ!やべ!!!」
花菜の声で目覚めた朝。
俺は布団のそばにある時計をみた。
…あ、あれ?
5?
…短い針が5…?
起きたばかりで、頭が回らない。
「あのっ…、いま5時なんですけど…。起こして、大丈夫でしたか?」
申し訳なさそうに、うつむく花菜。
「昨日、お風呂入ってなかったみたいだったので、時間必要だと思いまして…。」
「…ありがとな。花菜ちゃん、俺のスウエットでいいかな?」
ニッコリ笑ってから、俺はタンスを開けた。
引っ越した時に買った、真新しいスウエット。
花菜は遠慮しながらも、嬉しそうにスウエットを受けとった。
「…い、いいんですか?」
「どうせ、誰も着ないからさ。あ、花菜ちゃん先にいいよ。」
「ありがとう…ございます。」