☆恋愛さらだ☆
「た、高橋さんの友達だよね?」


…はい?

高橋さん…?


あの、ふっくらした…高橋さん?

確かに最近よく話すけど…。



『友達ってか、仲よし…かな?』

「あのさ、アドレス…聞きたくて…。」



そっちかよ!!!(゜゜)



『…ぁ、いいよ。言っとく。君…名前は?』


テンション上がった自分に大後悔しながら、あたしは彼の上履きをみた。



〃B 坂下〃



『坂下くんね、言っとく。』


「あ、あのっ、陸上で全国行ったやつだよ!」



あぁん??

なにが全国じゃっ!


あたしに用ないくせに、大げさに呼び出しやがって…。



『ふーん。知らね。』



あたしは坂下を睨み付けて、教室に入った。




「かなちゃん、すごいねー!坂下くんにアドレス聞かれたの?」




教室に戻ると、一気にあたしの周りには人が集まった。

みんながうらやましそうにあたしを見つめる。



坂下ってそんなに人気ある人だったの?
そんな奴が、なんで高橋さんなんかを…。


みんなに苦笑いしながら、あたしはゆっくりと高橋さんを見た。

友達と楽しそうに話す彼女。




…変なのっ。







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