☆恋愛さらだ☆
『ねえ、高橋さんっ!』

「えあ、はいっ。」



呼ぶなり、びくっとした彼女。


ちょっと怖かったかな?
彼女を気にかけながら、あたしは口を開いた。




『Bの坂下って奴が、高橋さんのメアド聞きに来たよ?』

「え、あたしの?」

『うんっ。明日の昼休み、またクラスにくるって。』

「あ、ありがとう…。」




丸い目をさらにまんまるくして、何度も何度もうなづく彼女。


なんか、坂下が惹かれたのわからなくもないかもな。
外見はあんまりよくなくても、確かに高橋さんは優しいし、しぐさがかわいい。




少し憧れた。




…あたし、坂下の恋愛応援してやろっ☆


と、心の中で決めた。




< 6 / 36 >

この作品をシェア

pagetop