君が教えてくれたこと。
「…琉菜先輩、しばらく私の家に泊まりませんか?」


突然の言葉に、驚きが隠せない。
きっと、由実は私のことを心配して言ってくれてるんだろう…でも。


言葉にならない自分に、敦子が変わりに答えてくれた。


「琉菜、そうしなよ」


「でも…」


「心配しないで下さい♪私は1人暮らしですから、問題は無いですよ」


どんっと、胸を軽く叩く由実の仕草に、私はフッ…と悲しげに笑った。
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