君が教えてくれたこと。
「琉菜、3年目の記念日のプレゼント受け取ってくれ」


そう言って小さな箱から出したのは、ダイヤの付いたシルバーの指輪。


「要らないわ、受け取る権利は私には無いもの」


洋介は目を大きく見開き、動揺した。



「なんで……?気に入らなかったのかい、だとしたら、違うもの買って来るよ。それに、君の願いを叶えてあげるよ」



「じゃあ、私の前から消えてよ。もう別れたんだから、勝手に来られると迷惑なのよ」


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