君が教えてくれたこと。
冷たく突き放す、私の口調に洋介は頭を抱えて、ブツブツと呟いた。



「こんなの琉菜じゃない…琉菜は、こんな言い方なんてしない、もっと優しくて可愛い女の子。こんなの琉菜じゃない、琉菜は、コイツらのせいで、変わってしまったんだ。早く琉菜を取り戻さなくちゃ…琉菜は僕のもの…君は僕のものだ。誰にも渡すもんか、誰にもあげたりしない…」



私は、背筋がゾッとした。


私達3人は、急いでドアを開けた。


「うわぁぁぁぁっ!!」


後ろから叫び声がしたけれど、私達は必死で階段を駆け下りて、1番安全な場所へと走って行った。


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