君が教えてくれたこと。
彼女は、「お腹ペコペコ…バイト忙しくて、ご飯食べる暇、無かったんだよね〜」


そう言いながら、テーブルの上にコンビニのお弁当を広げて食べ始めていた。


【ガチャ…チャリ…】
僕は玄関のドアの鍵と、チェーンを掛ける。


「…琉菜、香水付けた?」
なるべく、明るい口調で質問してみた。


ーゆっくりと進む足。


彼女は、モクモクとご飯を頬張りながら、「ううん、香水付けて無いよ?」


「ふーん、じゃあ…何で香水の匂いがするんだよ!!……浮気かっ!浮気してるんだろっ!?……」


【バンッッ】


琉菜の隣に座った後、怒りが止まらなくなりテーブルを勢い良く叩きつけた。


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