君が教えてくれたこと。
今日は彼とデートで待ち合わせに遅れてしまって、今慌てて走ってる最中。


「ゴメン、ゴメン、待ったよね?」


真夏の暑い日、彼は公園のベンチに腰掛けていた。


屋根が付いているので、日陰になっていて多少は涼しい。


「うん、待ったと思うけど…小説読んでたから、気にならなかったよ」


そう言ってニコリと微笑みながら、しおりを挟んで【パタン】と本を閉じる。


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