君が教えてくれたこと。
「暑いね〜」

「そうだね〜、喫茶店にでも入ろうか?」

「わーい♪」




ふと、前を見ると、私と同じようにカップル達が、仲良く手を繋ぎながら歩いている。


段々近づくと見覚えのある顔だな…と思っていた。


お互いすれ違う時に、その男と目が合った。

洋介だった。
私達は何も言わなかった。
お互い、約束を守ったのだ。


ーもう、過去は振り返らないー





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