ハツコイ
放課後部活にいくと
イスに座っているゆき先輩
足には包帯が巻かれている
「あ、紗由ちゃん!私仕事あまりできないから悪いけどお願いね」
「はい」
その日は一人だけど
我ながら頑張って仕事ができたと思う
でも、健人先輩がゆき先輩を気にかけ、何度も声をかける姿を見ると
たまらなく苦しかった
もし後ろにいて怪我をしたのが私だったら
あの優しさを私にくれていましたか?
それとも…
ゆき先輩だから…
「ゆき、家まで送る」
部活が終わって部員が帰り始めた頃、健人先輩はゆき先輩の元へ。
「や、いいよ。私自転車あるし!」
遠慮するゆき先輩に、健人先輩は
「どうせその足じゃ自転車なんか焦げないだろ。」
ゆき先輩の手をとり、自分の自転車の後ろに乗せて帰っていった先輩
なんか…泣きたくなる
健人先輩も好きだけど
ゆき先輩も同じくらい好き。
ゆき先輩が健人先輩のことをどう思ってるかなんてしらないけど
モヤモヤが消えない
だってね?
すごくお似合いなんだよ
私が入る隙なんてないくらいに。
「ん?マネージャー?」
私の異変に気づいた部員が声をかけてきた
やばい…泣きそう…
絶対怪しまれるよね…
すると大地先輩が私の目を手で隠し
「紗由ちゃん帰ろう」
グイグイ引っ張る大地先輩に、助かった!と思いながらついていく
帰り道
「泣きそうだったでしょ、さっき」
「………」
何も話さず下を向く私に先輩は
「健人のこと…好きなんだ?」
と覗き込みながら聞いてくる
私は自然に涙が出てきて、気づけば大地先輩の前で声を殺して泣いてしまった
「辛いんならさ…辞めちゃえば?今ならまだ引き返せる。そこまでして相手を好きだなんて、俺には理解できないよ」
私を抱きしめながら呟く先輩。
怪我をしてしまったゆき先輩。
それを気にかける健人先輩。
見てられないの
でも何も言えないじゃん
大地先輩の腕の中はとても居心地がよくて
私は思う存分泣くことができた
イスに座っているゆき先輩
足には包帯が巻かれている
「あ、紗由ちゃん!私仕事あまりできないから悪いけどお願いね」
「はい」
その日は一人だけど
我ながら頑張って仕事ができたと思う
でも、健人先輩がゆき先輩を気にかけ、何度も声をかける姿を見ると
たまらなく苦しかった
もし後ろにいて怪我をしたのが私だったら
あの優しさを私にくれていましたか?
それとも…
ゆき先輩だから…
「ゆき、家まで送る」
部活が終わって部員が帰り始めた頃、健人先輩はゆき先輩の元へ。
「や、いいよ。私自転車あるし!」
遠慮するゆき先輩に、健人先輩は
「どうせその足じゃ自転車なんか焦げないだろ。」
ゆき先輩の手をとり、自分の自転車の後ろに乗せて帰っていった先輩
なんか…泣きたくなる
健人先輩も好きだけど
ゆき先輩も同じくらい好き。
ゆき先輩が健人先輩のことをどう思ってるかなんてしらないけど
モヤモヤが消えない
だってね?
すごくお似合いなんだよ
私が入る隙なんてないくらいに。
「ん?マネージャー?」
私の異変に気づいた部員が声をかけてきた
やばい…泣きそう…
絶対怪しまれるよね…
すると大地先輩が私の目を手で隠し
「紗由ちゃん帰ろう」
グイグイ引っ張る大地先輩に、助かった!と思いながらついていく
帰り道
「泣きそうだったでしょ、さっき」
「………」
何も話さず下を向く私に先輩は
「健人のこと…好きなんだ?」
と覗き込みながら聞いてくる
私は自然に涙が出てきて、気づけば大地先輩の前で声を殺して泣いてしまった
「辛いんならさ…辞めちゃえば?今ならまだ引き返せる。そこまでして相手を好きだなんて、俺には理解できないよ」
私を抱きしめながら呟く先輩。
怪我をしてしまったゆき先輩。
それを気にかける健人先輩。
見てられないの
でも何も言えないじゃん
大地先輩の腕の中はとても居心地がよくて
私は思う存分泣くことができた