ハツコイ
「先輩!私は先輩が柔道してる姿が大好きです」
「え…?」
突然の事に先輩はびっくりしていた
「先輩は…柔道好きですか?」
先輩からはすぐに返事が返ってきた
好きだって…
「けど親にこれ以上負担かけれない。今までさんざん迷惑かけてきたから」
「先輩のお母さんは…先輩が働いてお金稼いで、したい柔道を我慢する事…望んではないはずです。誰よりも健人先輩の事を応援しているのは…お母さんだと思うんです。健人先輩の夢は、お母さんの夢でもあると思います」
健人先輩は私の話を黙って聞いていた
先輩
私はやっぱり先輩には柔道をしてほしい
「大学行って柔道する事で恩返ししたらどうですか」
そう言って笑うと、先輩は微笑んでくれた
ありがとう、先輩はそう言った
迷惑かなって思ったけど…
健人先輩のありがとう、の一言を聞いて
言って良かったなって思った