ハツコイ

「ありがとうございました」


コンビニを一歩出ると

暑い…

太陽がガンガンと容赦なく照りつけてくる

アイスとけちゃうかも…

「吉永!?」

「えっ…」


前から駆けてくるのは健人先輩。


「先輩!?練習は…」


「心配しただろ!?何黙って消えてんだよ」


大声で私を怒鳴りつける先輩。
こんな先輩初めて見た…
やっぱり黙って行ったのが悪かったんだ…


「すみません…」


シュンっと沈む。

私また先輩に迷惑かけちゃった…


「あ…いや、怒鳴って悪かった…俺らのためにありがとう」


私の荷物を何も言わず持ってくれた先輩。


「帰るか」


そう言って歩き出す先輩と私。

迷惑…かけちゃったけど、こうして二人で歩ける事がすごく嬉しい…
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