ハツコイ

数分後…
やっと落ち着いた。

先輩は何も言わずただ側にいてくれた


「先輩…返事…聞いてもいいですか?」


私は意を決して先輩に聞く

先輩は頷き、あえて私の目をみらず前を向きながら話す


「俺は…吉永の事は大切だ。…けど、それはマネージャーとして、だ。部員達も今頑張ってるし、チームの雰囲気も壊したくない。だから…お前とは付き合えない」


最後はしっかり私の目をみて言った先輩


「はい…。これからは…マネージャーとして先輩を…支えます…。ありがとうございました」


泣きそうになったけれど必死にこらえた
だって先輩が苦しむから

優しい先輩だから…
きっぱり言ってくれたんだよね。

お前とは付き合えないって。

ありがとうー…


「それじゃあ私、いきますね!!」


先輩に笑顔をみせ走りだす。


私後悔はしてないよ

けど少し涙が出るだけ。

明日は笑うからー
今日だけは泣いてもいいですか…
< 56 / 208 >

この作品をシェア

pagetop