ハツコイ
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ずっと考えてた。
吉永の事。

今までマネージャーとしてしか見てなかった


1日考えても答えは出せず、朝練をして考えないようにしてた


けどその時、吉永の姿が見えた

無意識に俺は走り出してた


放課後…呼び出したくせに委員会が入って遅れてしまった

慌てて柔道場に向かうと、女子に囲まれている吉永。


女は手を振りかざす


まずい!と思った俺は、駆け出し、女の手を掴んだ

なんとか女を追い出すと泣き崩れる吉永


もうお前にこんな思いしてほしくない

お前にはもっといい奴がいる


告白を断る決心をした。
ごめん、と告げる

てっきり泣くと思ってたのに、笑ってお礼を言う吉永。


吉永は他の奴らとは違う。


柔道部のために頑張ってくれてるしほんとにいい奴だから…幸せになってほしい


俺と付き合っても
お前を泣かせるだけだ


だったら俺は
お前の笑顔を守る


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