ハツコイ
放課後、柔道場にいくと、健人先輩と大地先輩が一緒に練習をしていた。

私はそんな2人をじっとみていると、それに気づいた大地先輩は駆け寄ってきた。


「紗由ちゃん〜何でメール無視すんの〜」


「大地先輩!誰にでも愛しいとか簡単に言っちゃいけませんよ」


私が少し怒り気味に言っていると


「大地。吉永には手を出すな。お前の周りにいるような女とは違うんだ。分かったら練習に戻れ」

「なんだよ!健人は関係ないじゃん」


「関係ある。俺は主将でこいつはマネージャーだ。」


「くっ…」


悔しそうに顔を歪めて、大地先輩は練習に戻っていった


その後すぐに健人先輩も練習に戻っていった


私は胸が熱くなるのを感じた。

あ〜私。

ほんとに健人先輩の事好きなんだー…



「あれ〜?健人それどうしたの?」

マネージャーのゆき先輩の声にふりかえる。


「あ?別に…」


「健人が赤とか珍しいね」


よく見ると先輩の肩には私があげたあの赤いタオルが。

先輩…使ってくれてるんだ。


その日は先輩がタオルを使うたび
ドキドキして仕方なかった。
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