ハツコイ
「おはようございます。昨日は休んですみませんでした」

朝早く柔道場に行き
1番に来ていた健人先輩に声をかける


「いや。ゆきから聞いてたから」


「あ…はい」


先輩は相変わらず普通で。

私が告白したのを無かったことにしてるのかな

先輩の方を気にしながらも、私はマネージャーの仕事をしていた


「吉永…」


「え?」


健人先輩がいきなり声をかけてきたので作業していた手をとめる


「お前…」


「はい?」


健人先輩はしばらく黙り込み


「いや、何でもない」


私の頭の中は疑問でいっぱいだった


「おっはよー」

ゆき先輩が元気にやってきた


「朝から元気だな」


ゆき先輩に笑いかける健人先輩


「健人は相変わらず熱ぐるしいね」

そう言って笑っているゆき先輩
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