ハツコイ

その日は何故か皆やる気がなくて少し早めに部活は終わった。


大地先輩も部活にきたのはいいが、ゆき先輩や他の部員と話してばっかだった。


その間に私は天気が良かったので、皆の分の胴着を洗濯した



部活も終わって家に帰るとメールがきていた


《健人、明日は学校行けるらしいよ♪》


大地先輩からそうきていた。


明日は会えるのか〜
そう考えただけで嬉しくなる


そして私は眠りについたー…



**********


「おっす〜健人!風邪はもういいのか?」


「あぁ。迷惑かけたな。それより大地!お前俺がいなかったからって、部活サボったんじゃないだろうな」


「そのつもりだったけど、健人先輩がいないからこそ頑張るべきです!…とか言われてよ。」


「…?吉永か?」


「そう!皆お前がいなくてやる気なかったのに、あいつだけひたすら動いてた。」


「そうか…」


**********



「おはようございます」

私が柔道場にいくと
みんな揃って朝練していた


みんな気合い入ってるな〜


「吉永」


「え?あ、健人先輩」


そこには健人先輩がたっていた。


「洗濯ありがとな。あと、大地の事も、迷惑かけたな」


ん…?先輩…


私は鞄の中をゴソゴソ探る


「あの、これどうぞ」


「え?」


そう言って私は飴をとりだし先輩に渡す


「のど飴です。先輩、まだ本調子じゃないんじゃないですか?」


「おい!マネージャー」

他の部員からよばれ


「はーい!あ、じゃあ先輩!お大事に」


そう言ってその場から離れる
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