ハツコイ

「ふあ〜疲れた〜」


大きく伸びをする

だいぶ仕事内容を覚えてきたけど、まだ要領よくこなせなくて
ほとんどゆき先輩に任せてしまってる


さすがずっと一人でマネージャーをしてきたゆき先輩は、テキパキしていて、部員の対処がとても上手

優しくて美人で明るい先輩の事、憧れとしてではなく本気で好きな人も部員の中に数人いる


「お疲れ、吉永」


「あっ健人先輩!お疲れ様です!!」


部活終了後、みんなに声をかけていく先輩。


「また顔ニヤけてるよ」

横からの突然の声にびっくりする


「大地先輩…ニヤけてません!先輩こそ何ですか」

「ひどいね〜健人には優しいのに俺には冷たいのか…まぁいいや、紗由ちゃん一緒帰ろうよ♪」


「はい?私歩きで…」


「いいから!」


そう言って手をグイグイ引っ張られた



「仲いいのね、大地と紗由ちゃん」


「…あぁ」


健人先輩とゆき先輩がこっちを見てる事に
私は気づかなかった
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