その一瞬の一秒に。
癒月

「ん、うん…?」



また、やって来た。
大嫌いな朝。

なんの変わりもなく平凡で、
気が狂うような
まともすぎる日常。



でもね、学校なんて行かない。



だって、行ったって意味ないでしょ?



行かなくなってから約2ヶ月。



「癒月!今日も学校行かないの?
 あんた中3でしょ?!
 勉強ぐらいまともにやりなさい!」



こんな声だって、もう日常。



誰もあたしも理解しようなんてしない。



誰も、あたしを必要としていない。



あたしなんて、いなければいい。



あたしなんて、要らない存在なの。
< 2 / 5 >

この作品をシェア

pagetop