その一瞬の一秒に。
癒月
「ん、うん…?」
また、やって来た。
大嫌いな朝。
なんの変わりもなく平凡で、
気が狂うような
まともすぎる日常。
でもね、学校なんて行かない。
だって、行ったって意味ないでしょ?
行かなくなってから約2ヶ月。
「癒月!今日も学校行かないの?
あんた中3でしょ?!
勉強ぐらいまともにやりなさい!」
こんな声だって、もう日常。
誰もあたしも理解しようなんてしない。
誰も、あたしを必要としていない。
あたしなんて、いなければいい。
あたしなんて、要らない存在なの。