ずっと
メールを始めた時には、すでに彼は社会人として働いていて・・・ワタシとは起きている時間帯が真逆だった為、いつもお互いのメールは、かなりの時差が出来る。


それでもワタシたちは必ず返事を返すのだ、どんなに遅くなっても・・・。
一度も約束したワケでもないのに、二人ともが《暗黙》状態みたいに、それが当たり前の事だった。



彼は年上だけど、純粋なヒト・・・。

何度となく重ねたメールのやり取りから・・・ワタシは彼の印象を、そんな風に受け止めていた。



彼は、ワタシの事を頭の回転が早い・・・賢い人間だ。と想っているようだった。
ワタシが送るヘンテコリンなメールの文章に、一生懸命に応えて返事を返してくれる。
ワタシには、そんな彼の気持ちや考え方が、とても嬉しかった。
そして、とても楽しかった。





それまでワタシは携帯を、持ってはいるけれど、ほとんどイジる事がなくて・・・そんなワタシが彼とメル友になって以来、気付けば授業中も・・・バイト中も携帯をイジりっ放し・・・

危うく先生に見つかって・・・携帯を、取り上げられそうになったり・・・。
(でも、この時は生活指導の先生じゃなかったから、注意だけで許してもらえたんだけど)



すっかりワタシも現代人らしく、携帯が無いと生きていけない、

《携帯依存症》だ。



だって、彼から何時(いつ)メールが届くか・・・気になるんだもん!
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