好きやから








「稚菜……どうしたらえぇ?」


家に帰ったあたしは稚菜に電話してさっきあったことを全部稚菜に話した。


『その後どうしたん?』


その後は…。




「床に突き落として帰ってきた」


『はぁー…。普通の女の子はそんなことせんで?今頃雅也くんかわいそうに…落ち込んでるやろな』


「落ち込みたいんわこっちや。それに雅也は絶対覚えてへん」


『そのキスってまさか、夏樹のファーストキス??』


「そう…。もう嫌や」


あんなんがファーストキスとか…。


最悪…。

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