なんでも屋 神…第二幕
「おい神、それって…。」



憤りを露わにした卓真を、勘の良い秀太が宥める…小龍が肌身放さず身に付けていた、三日月を象ったネックレス。



小龍の遺体を火葬場で燃やした時に残ったのは、原型を留めていない銀の固まりとなったネックレスだけだった。



松…お前なら分かってくれるか?俺にとっては、松も小龍も同じ[cross]の仲間だ。



墓も無い小龍の所には行きようも無い。だからこうやって、手を合わさせてくれないか?頼む、松…。



ある程度俺の中での近況を報告し、銀の固まりをポケットに戻した。
< 13 / 344 >

この作品をシェア

pagetop