なんでも屋 神…第二幕
「その頃から神は、メインでは知らぬ者は居ないくらい、ヤクザや年上相手にして派手に暴れ回ってたからね。」
耳を掠った事は有る程度の話しだけど、私には穏和な瞳しか見せた事は無い。
唯一有るとすれば、メインで神君にさよならを言われた時の冷たい瞳くらいだ。
「私が神と付き合ったのは、神が[cross]を立ち上げて猿山のボスに収まってから、少し経った頃だったかな?猿山のボスって言っても、仲間以外には超冷たいの!でも、それで無法地帯だったメインに、微妙な緊張感が生まれたのよ。でもそのお陰で、神は自分の存在をメインのパワーバランスにしちゃったの。」
[cross]のメンバーだった人達は、皆恥ずかしがって過去を話そうとしてくれなかった。
ヒロさんや奏さんが入院してた時は、私が身の回りを世話してたのに!
「そのパワーバランスが崩れて争いが起きないように、神は何時も眉間に深い皺を刻んでメインを歩いてたな。他の[cross]のメンバーにしてみたら、自分達の存在を自警団みたく思ってたのかもね。その頃、丁度この店が出来て、一人になりたい時は此処に来るんだって神は言ってたな。」
神君らしい…人前では絶対に弱みを見せないんだ。
常に強く、周りに気を巡らせ…そして皆が知らぬ間に自分だけを傷付けてる…。
耳を掠った事は有る程度の話しだけど、私には穏和な瞳しか見せた事は無い。
唯一有るとすれば、メインで神君にさよならを言われた時の冷たい瞳くらいだ。
「私が神と付き合ったのは、神が[cross]を立ち上げて猿山のボスに収まってから、少し経った頃だったかな?猿山のボスって言っても、仲間以外には超冷たいの!でも、それで無法地帯だったメインに、微妙な緊張感が生まれたのよ。でもそのお陰で、神は自分の存在をメインのパワーバランスにしちゃったの。」
[cross]のメンバーだった人達は、皆恥ずかしがって過去を話そうとしてくれなかった。
ヒロさんや奏さんが入院してた時は、私が身の回りを世話してたのに!
「そのパワーバランスが崩れて争いが起きないように、神は何時も眉間に深い皺を刻んでメインを歩いてたな。他の[cross]のメンバーにしてみたら、自分達の存在を自警団みたく思ってたのかもね。その頃、丁度この店が出来て、一人になりたい時は此処に来るんだって神は言ってたな。」
神君らしい…人前では絶対に弱みを見せないんだ。
常に強く、周りに気を巡らせ…そして皆が知らぬ間に自分だけを傷付けてる…。