なんでも屋 神…第二幕
何時までも時間を忘れて、昔話で盛り上がっていられそうな時間に区切りを付け、皆で松の墓石を後にした。



「神、メインまで乗っけてってくれよ。」



これからまたスカウトの仕事に戻るというヒロを後ろに乗せ、[朱仙寺]を出ようとした時、浮かない顔の奏に気付く。



「どうした奏?何かあったのか?」



エスカレードの窓を開け、何かを言い掛けた奏は、首を横に振りながら何でも無いとだけ漏らした。



…変な奴だな。でもまぁ奏が何でも無いと言うなら、下手に勘ぐらないのが一番。
< 15 / 344 >

この作品をシェア

pagetop