なんでも屋 神…第二幕
肩の関節が外れる骨の擦れる音。聞いて気分の良い音では無く、警察官が関節を絞めすぎた訳でも無い。



ドラッグの幻覚作用…何度もドラッグを使用した事により、トリップした妄想と痛みの感情が欠落している。



俺の足下に寝転んでいる黒いスウェットも、芋虫が這うが如く動き出したので、強くアキレス腱を踏みつけた。



「アンタ、この街に来て日が浅いだろ?ひょっとして、今春から配属されたのか?」



関節を外された事に驚愕の表情を浮かべていた警官が、慌てて左肩の関節を絞めに掛かった。



「ご協力有り難う御座います。そうですけど、何で分かったんです?」
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