なんでも屋 神…第二幕

振り返った引き吊り顔に、取って付けたような苦笑いを張り付け、機嫌を伺うような薄気味悪い笑みを携えて振り返った男。



「校門の所で会った以来だな。で、何君だっけ？」



振り向いた男はボロボロのダメージデニムに、肌へ張り付くような色褪せたＴシャツを着た色黒い奴。



一葉を迎えに行った時、俺に絡んできたフェザーネックレスの男。



「あ、智樹…桂木智樹（カツラギトモキ）です。あの時は神さんだと知らなかったもんで、すいませんでした。」



ヤクザの若衆のように萎縮、恐縮し、背骨を九十度になるまで折り曲げ、地面を向いたまま一向に顔を上げようとしない智樹。



「んな事は良いから、ちょっとこっちに来てくれ。」