なんでも屋 神…第二幕
それから二人でコーヒーを飲み、俺だけ一服して事務所を出た。



何時ものようにノリとビルの前で別れる。未だに自分の家を俺に教えないノリ。タバコも吸わず、プロとして徹底している。



いつの間にか、外はすっかり暗くなっていた。また一葉に文句を言われてしまうと思い、マジェスティで家路を急ぐ。



「ただいま。」



リビングの方から駆けてくる軽い足音。この家でこんな足音は、イトさんでもお袋でも無い。



「遅い!どーせ事務所に顔出してノリと居たんでしょ!」
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