なんでも屋 神…第二幕
確かに和をモチーフとしているだけ有って、その履いているデニムにも金魚が二匹泳いでいる。



決して立派な身体つきとは言えないが、自然体を基本とした笑顔からは、人を惹き付けるようなカリスマ性が伺えた。



恐らく女性目線から見れば、年下からも年上からも可愛がられるであろう柔和な瞳、物腰の柔らかさ、敵意を感じさせない雰囲気…秀太が太鼓判を押すのも頷ける話し。



「宜しくな風牙。早速だが、[サグ]ってチームについて聞きたいんだ。知ってる事が有るなら話してくれないか。」



握手の為に差し出した右手も、風牙と握手を交わすにはもう少し下げなければならない…本当に小さいな。



「[サグ]は基本ギャングチームに属してますが、その人数は神さんや秀太さんの[cross]と変わらない程だと思われます。その少数精鋭の体系や謎の多さから、[cross]の再来と言われています。兎に角、謎が多いチームで、俺が掴んでいる情報はそんな所です。」
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